コーチングを受ける方(クライアント)からの要望で、いつも上位にくるのが「自分の強みを見出したい」という依頼です。
強みとはなんでしょうか。
何かに優れた能力
難しい資格を保持している
過去のキャリア(経験)
特殊分野の能力
ずば抜けた成績
色々な考えた方があると思います。
私は、1995年から、今日までカウンセリングやコーチングに携わってきました。
その14年間のキャリアの中で、数千人のビジネスパーソンと会話をし、
時にカウンセリングを、時にコーチングを行いました。
クライアントには、上場企業の経営者や、外資系金融会社のスーパービジネスマン、
医師やプロスポーツマンといった特殊技能を持つ人々、
サラリーマン、OL、個人事業主と、幅広い層の方々がいます。
立場、年齢、性別は違いますが、「自分の強みを見出したい、そして、価値ある人生を生きたい」という欲求には違いがありませんでした。
「強みを生かして自分らしく生きたい」、
「人生の使命やミッションを見出して、強みの中に自らをおきたい」、
「自分の人生の主人公となり、他人に振り回されずに生きたい」。
このような考えた方を実にたくさんの方が持っています。
プロコーチである私が考える「強み」とは、
人の心の最も深いところにある、魂というエネルギーがどこへ向かいたがっているかを知り、
その方向にある、使命やミッションこそ強みと考えています。
言いかえれば、「一番大好きな生き方」であり、「ワクワクする充実感を日々感じる生き方です」。
「大好きな生き方」、「ワクワクする生き方」にも大きく2種類あります。
◆自分の趣味や欲望のみを満たすもの。
◆他者や社会に貢献出来るもの。
の、2種類です。
もちろん、使命やミッションは「他者や社会に貢献できるタイプのものです」
そして、「大好きで、ワクワクし、他者や社会に貢献出来る(したい)もの」で、
その、技能なりサービスなりを、他者や企業が【お金】という対価を払ってでも欲しいと言ってくれるものがビジネスの強みになっていくのが望ましいのです。
それは、「自分が大好きでワクワクする充実感をもつもの」だからこそ、
集中力があります。
情熱があります。
持続力があります。
向学心があります。
喜びがあります。
やりがいがります。
そういったものへの対価はイコール、本当の自分自身への高い評価です。
私のクライアントに、大手保険会社の営業担当者がたくさんいらっしゃいます。
MDRTや、COTという業界でも高い評価を持つエリート営業担当者もたくさんいらっしゃいます。
そういった、トップクラスの人達には顕著な特徴があります。
営業や保険の販売が大好きなことです。
人に喜んでもらうことが、心底大好きなことです。
仕事イコール喜び
仕事イコール道楽
の境地に入っています。
普通の人は「いつか幸福になろう」、「いつか成功しよう」と考えます。
「一流人は幸福の一歩を今踏み出す」ということに集中します。
仕事を通じて、いつか幸福になろう、いつか成功しよう、という考えから、
今、最も充実した生き方何か?
今、最もワクワクした行動は何か?
今、最も社会に貢献出来る行動は何か?
という、「今も幸福だが、未来に向かってもっと幸福を増大しよう」という考えこそ、「強みの上に自らを置く」生き方です。
人が強みの上に自らを置き、幸福や成功を体現出来るためのコーチングが、私が最も好きなコーチングです。
そのような状態に入った人は、たいがいの困難を跳ね返す強さを持っています。
そして、必ず人生の扉を開き、自分が気持ちよく生きる道を探し出します。
まさに、自分の人生の主人公になっていくことができます。
では、その「強みの上に自らを置く」には、どうしたらいいでしょうか。
強みを見出す方法に、「客観的に自分を観る」という方法があります。
客観的に自分を観れば、強いところも、弱いところも、他者とのコミュニケーションの傾向性まで冷静に見出すことが出来ます。
理想的な方法です。
しかし、理想的ですが、この方法は実践するのが相当に難しいのです。
アメリカでコーチングが流行した要因の一つに、「自分を第三者の目で観る」ことが難しいなら、「第三者に自分を観てもらう」ことが合理的だ。
という考えがありました。
この場合の第三者は、会社の上司よりも、なんのしがらみも、特定の思惑もない、
プロのコーチがお勧めです。
プロコーチは、クライアントの可能性全般をとらえます。
一企業の中での可能性や生産性ではなく、そのクライアントの人生全般の可能性であり、心が何に向かいたがっているかをコーチングカンバセーションというコーチが用いる様々な質問や会話を通じて引き出します。
強みとは、「自分を最高に生かすものであり、大切な価値観を大切に生きるための生き方そのものです」
これからの社会はフリーエージェントやフリーランスが活躍するようになると言われています。
つまり、会社が人を雇用するスタイルから、人の持つスキルや経験というソフトを、対価を払って活用するといスタイルです。
「自らの強み」を活かして活躍していかなくてはなりません。